■ 音の歳時記
2011年8月17日
皆様,残暑お見舞い申し上げます。暑い毎日ですが、暑気払いに面白い本をご紹介します。。釣谷真弓著の「音の歳時記」~四季折々の日本音楽~、です。箏の演奏家であり、また世界各国を旅しては、その国の民族楽器の歴史や文化を研究したりしている方ですが、日本音楽の奥深さを、肩の凝らない切り口で紹介してくださっています。たとえば、夏の音と題して、「田んぼの音楽・・・・カエルの合唱、祭りの音とリズム・・・・笛・鉦・太鼓、森のシャワー・・・・ニイニイゼミとアブラゼミ」といった具合です。改めて、日本人は、森羅万象、四季折々の暮らしの中に音楽を感じて生きてきたと、実感させらせます。ちなみに、宮城道雄先生は、蚊のぶ~んと飛ぶ音に、篳篥(ひちりき)の音を感じていらしたようです。東京堂出版より出ています。貴重な写真も数多く掲載されており、とても丁寧なつくりで、きっと楽しんでいただけると思います。8月、葉月も後半になれば、秋はもうすぐ・・・・・・演奏会のシーズンも間近です。 Mi-chi