■ 和洋の室内楽~音の階調~
2014年7月23日
横浜能楽堂にて、「和洋の室内楽~音の階調」を堪能してきました。
深海さとみ・藤原道山+スイスロマンド管弦楽団SP・・・まさに一夜限りの夢の競演でした。
能舞台で弦楽四重奏…? これだけでも画期的。スイスロマンド管弦楽団の奏者も靴を脱いで演奏するのは多分初体験だったのではないかと思います。しかも、白足袋を履いていらっしゃいました。能舞台に敬意を表する気持ちの表れとして、納得しました。
和、洋 のそれぞれの演奏が素晴らしかったことは言うまでもありませんが、山本邦山作曲[尺八とフルートのための「三籟」]は圧巻でした。作品の素晴らしさはもとより、道山とサラ・ルメルでなければ聴けない演奏だったと思います。演奏家と演奏家の出会いが感動を生み出すことになるのですね。
[祇園小町]は全員のアンサンブルに祇園の芸・舞妓の踊りも加わり、とてもぜいたくな時空間を味わいました。このようなレベルの高い和洋の競演にはなかなか出会うことができません。横浜能楽堂の前向きな、夢のあるこの事業に拍手を送りたいと思います。
そして・・・一夜限りではなく、また次の競演を楽しみにしています。(理)