■ 赤秋(せきしゅう)
2012年3月17日
「赤秋(せきしゅう)」ってご存知ですか?
「青春」に対して「赤秋」・・・もちろん辞書には載っていない言葉ですが、何だかとても素敵な言葉で、私はすぐに気に入ってしまい、MY辞書に加えました。先日、BSのドキュメンタリー番組で、仲代達也氏がおっしゃってました。青春はもちろん若さ溢れ、希望に満ちて、パワフルで、少々無茶をしてもそれを乗り越えるエネルギーがあり、何でも挑戦できる・・・人生のうちで一番輝いている時期、と言えるでしょう。アラフォーなんて言葉も流行りましたが、50歳を過ぎると、体力の衰えを自覚し、物忘れはひどくなり、人の名前が思い出せなくなり、疲労回復に時間がかかり、若い時のように無理がきかなくなります。でも、よく考えてみると、50歳を過ぎて初めて世の中の物事の本質や、人の気持ちや、幸せの意味、大事な事とどうでもいい事の区別がよくわかるようになってきたように思います。60歳を過ぎたら、紅葉のように、人生の終わりに向かって、真っ赤に燃えて、一番きれいに色づき・・・そして落葉する。そんな時期を「赤秋」と、亡くなった奥様が名付けていらしたそうです。仲代氏は、「老いる」ということは、自分が若いときに想像していたものとは違っていて、なかなかいいものだとおっしゃっていました。
「赤秋」・・・いい言葉だと思いませんか? (理)