■ 中学校の音楽室にて・・・
2012年1月26日
この寒波の中、中学校の音楽室にて、文化庁「子どものための優れた舞台芸術体験事業」(派遣事業)を実施しました。全3回の事業の1回目です。
中学2年生5クラスを対象に、1時間目から5時間目まで、4人の指導者で行いました。
箏24面を音楽室いっぱいに並べて、正座で箏に向かいます。床に座りますので、生徒は綿入れ防災頭巾を座布団代わりに使います。最初に箏合奏でわらべうたメドレーを聴いてもらいましたが、箏の回りに集まり、それはそれは目を輝かせて・・・やる気まんまんです。箏は何の木でできているの?絃を支えている白いものは何ていう?絃は何本?箏を数える単位は?どこから、いつ頃伝わったもの?・・・
爪をはめていよいよ音を出してみます。座り方、右手の構え、基本的な弾き方、指の当て方・・・一番大事な基本中の基本に時間をかけると、その後がスムーズです。絃の名前も楽譜の読み方も覚えて練習曲を少しやりました。さあ、次が楽しみ
私語もなく、こちらの話をとてもよく聞いて、無駄な音を出すこともなく、遊んでしまう生徒もなく、一人残らず基本を身に着けました。これは凄いことです。一人一人が、ととえも集中して取り組んでくれました。こちらも身が引き締まります。次代を担う子どもたちが、少しでも日本音楽に興味を持って、身近なものに感じてくれたら、大切な文化を守り、誇りを持ち、また次の世代に伝えてくれるものと信じています。
富塚中学校のみなさん、期待しています。(理)