■ 浜松市中学校音楽科研究発表会(はまホール)
2011年8月4日
浜松市制100周年記念行事の一つとして、浜松市中学校音楽科研究発表会がはまホールで開催されました。今年で62回目を迎えるこの研究発表会は戦後の混乱期にスタートしたことになります。さすが、音楽都市・浜松!たいしたものです。
浜松市内の中学校32校の代表がそれぞれの音楽を奏で、お互いに学び、刺激を受けて各学校の音楽活動の活性化につなげようという趣旨で毎年行われているものです。
多彩なプログラムの中で、唯一箏の合奏を披露したのが富塚中学校でした。週1時間の選択音楽の授業で、1学期間練習を重ねてきた3年生21名が箏とフルートの合奏曲「小鳥の歌」を演奏しました。昭和3年に作曲されたこの曲は、小鳥のさえずり舞う様を表した小品で、軽快な楽しい曲です。とても現代的な感じを受けますが、日本音楽の特徴を表した部分もあり、今回は尺八パートをフルートが担当しました。作曲者は宮城道雄、80年以上前に作曲されたものとは思えないほど、新鮮な印象です。
これまで10年間続いてきた中学校の選択授業が今年度で終了してしまいます。いわゆる「ゆとり教育」からの方針転換のため、来年度からの新しい指導要領では、削除されてしまうわけです。「音楽」はとかく受験に関係ない教科として、主要教科にたいして周辺教科なんて言われたりしますが、子どもたちにとってこれからの長い人生・・・気持ちを明るく元気にしてくれたり、疲れた心を癒してくれるのは音楽なんですよね~~~(理)